オニキスは水に強い？口コミと正しい手入れ法を解説

オニキスが水に強いのか、それとも弱いのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。シックな黒色が魅力のオニキスですが、鉱物的な特性を見ると水に弱い性質も持っているため、日常でどの程度水に濡れても大丈夫なのか迷うところです。

この記事では、オニキスが水に強いという口コミや、鉱物としての性質、つけっぱなしでの利用に関する注意点、そしてアルコールや汗の影響について詳しく解説します。ヴァンクリーフ＆アーペルのような高級ジュエリーの扱い方から日常のお手入れ方法まで、見出しに合わせて最適化し、網羅的に情報をお届けします。

オニキスはどんな石？

オニキスは、瑪瑙（めのう）の一種であり、鉱物学的にはカルセドニーのグループに分類されます。その名前は、ギリシャ語で「爪」や「縞目」を意味する言葉に由来すると言われています。

本来のオニキスは黒と白の縞模様を持つ石を指していましたが、現在では市場で「オニキス」として流通しているものの多くは、縞模様のない漆黒の瑪瑙（ブラックカルセドニー）を指します。

古くから魔除けのお守りや、戦いの際の護符として用いられてきた歴史があります。また、その美しい黒色から、浮き彫りを施したカメオやロザリオ、現代では多くのジュエリーにも使用されています。

オニキスのように「お守り」として大切にされるものは多くありますが、もし道端で誰かのお守りを拾ってしまった場合、どのように対処するのがスピリチュアル的に正しいかご存知でしょうか。

鉱物的にオニキスは水に弱い？

オニキスはカルセドニーの一種であり、石英の微細な結晶が集まってできています。鉱物学的な特徴として、目に見えないほど小さな穴が多数空いている「多孔質（たこうしつ）」という性質を持っています。

多孔質であるということは、内部に水分が染み込みやすい構造であるということです。

この内部の穴に水が染み込むと、水分に含まれる不純物や化学物質が石に影響を与え、見た目が悪くなったり、変質したりする可能性があります。特に、市場に出回っているオニキスの多くは、色を濃く見せるために人工的に染色されていると言われています。これらの染色されたオニキスの場合、水分が染み込むことで色が抜けたり、変色したりするリスクが考えられます。

したがって、鉱物としての特性だけを見ると、オニキスは積極的に水に強いとは言えず、むしろ水分には注意が必要な石だと考えられます。

オニキスの硬度と傷つきやすさ

オニキスのモース硬度は、世界的な宝石学の権威であるGIA（米国宝石学会）によると6.5から7とされています。モース硬度とは、鉱物の硬さを示す尺度のひとつで、1から10までの数値で表されます。

硬度7は、一般的な窓ガラス（硬度5.5）やナイフの刃（硬度6.5）よりも硬く、石英（水晶）と同じレベルです。この数値から、オニキスは比較的硬く、日常的な使用において簡単に傷がつく石ではないことが分かります。

ただし、硬度が高いからといって衝撃に強いわけではありません。硬いものに強くぶつけたり、落としたりすると、割れたり欠けたりする可能性はあります。また、ダイヤモンド（硬度10）やルビー、サファイア（硬度9）など、オニキスより硬い宝石と一緒に保管すると、擦れて傷がつく原因になるため注意が必要です。

このようにオニキスが欠けたり割れたりするだけでなく、カバンの紐が切れるなど、普段使っているモノが壊れることにはスピリチュアルな意味が隠されている場合があります。

染色など処理されている天然石の注意点

前述の通り、現在流通しているオニキスの多くは、より美しい漆黒を出すために人工的な染色処理が施されています。この染料は、石の内部にある微細な穴（多孔質）を利用して染み込ませています。

このように処理された天然石は、水分や化学物質に対して特に注意が必要です。

水に長時間浸したり、汗や皮脂、化粧品、アルコールなどが付着したりすると、染料が溶け出して色落ちや変色の原因となることがあります。また、紫外線に長時間当てることも、色の退色を早める可能性があるため、保管場所にも配慮が求められます。

オニキスが水に弱いかもしれないと言われる理由の一つは、この染色処理が一般的であるためです。

オニキスは水に強い石ですか？

オニキスが水に強いかどうかについては、異なる見解が存在します。

一部の情報では、加工された石であるため水に濡らさない方が良いとされています。これは、前述した多孔質な性質や染色処理の影響を懸念してのことだと考えられます。

一方で、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、「比較的丈夫な素材なので、水濡れはそれほど気にする必要はない」というベストアンサーの回答も見られます。ただし、その回答でも「着けたままシャワーを浴びることは避けるべき」と補足されています。

これらの情報から、オニキスは「水に絶対に濡らしてはいけないほど弱いわけではないが、積極的に濡らすことは推奨されない」という、中程度の耐水性を持つ石だと解釈するのが妥当かもしれません。

オニキスの水への強さが分かる口コミ

鉱物的な特性や専門家の意見だけでなく、実際にオニキスを使用している人たちの「口コミ」は、実用面での水への耐性を知る上で非常に参考になります。

オニキスは染色されている可能性が高く、水によって色抜けや見た目の変化が起こるのではないか、という点が懸念されます。

そこで、水に「強い」という口コミと、「弱い」と感じた口コミの両方を確認し、オニキスのリアルな水への強さを調べてみましょう。

利用者の「水に強い」口コミ

オニキスの水への耐性に関して、「強い」と感じている利用者の声は多数見受けられました。

具体的な口コミとしては、「手を洗う時も外さずに石鹸で洗っているが大丈夫」「水に強いから実用性が高く、気にせずガシガシ使っている」「仕事中も水はねを気にせず使える」といった内容が寄せられています。

これらの口コミからは、日常生活における短時間の手洗いや、多少の水はね程度であれば、神経質にならなくても問題ないと感じているユーザーが多いことがうかがえます。

利用者の「水に弱い」口コミ

一方で、オニキスの水への弱さや、水濡れによる問題点を指摘する口コミも存在します。

ただし、興味深いことに、「オニキスの石自体は大丈夫だったが、留め具が劣化してしまった」という声がありました。

これは、オニキスそのものが水でダメージを受けたというよりも、ブレスレットやネックレスに使用されている金属パーツや、石を通している糸（ワイヤーやゴムなど）が、水分によって錆びたり、劣化したりしたケースです。

石自体に関する水濡れでの明確な劣化（変色や色落ち）を指摘する口コミは、強いという声に比べて少ない印象です。

口コミで分かったオニキスの水への強さ

鉱物的には多孔質で水に弱いと予想されていましたが、実際の口コミを調査した結果、オニキスは「水に強い」という声が非常に多いことが分かりました。

日常生活の手洗いや雨、汗程度であれば、過度に心配する必要はなさそうです。中には「1日中つけっぱなしでもいいくらい」という意見もあり、多くの人が水濡れを気にせず使用している実態がうかがえます。

ただし、前述の通り、石自体よりもアクセサリーの金属部分や糸の方が水に弱いという点は、重要なポイントです。石は大丈夫でも、アクセサリー全体としての耐久性を考えると、水濡れは避けるに越したことはないとも言えます。

オニキスが変色する原因とは？

オニキスの美しい黒色が変化してしまう主な原因は、その多孔質な性質と染色処理に関連しています。

第一に、水分や油分が石の内部に染み込むことです。水に含まれる不純物や、皮脂、化粧品（ローションや香水など）が蓄積すると、光沢が失われたり、表面が曇ったように見えたりすることがあります。

第二に、化学薬品の影響です。特にアルコール消毒液や、プールの塩素、温泉の成分、洗剤などは、染料と反応して色落ちや変色を引き起こす可能性があります。

第三に、長時間の紫外線です。日光に長く当て続けると、染料が退色する原因となり得ます。

これらの要因を避けることが、オニキスの黒い輝きを長く保つ鍵となります。

オニキスのネックレスと汗の影響

ネックレスやブレスレットを身につけていると、汗の影響は避けられません。汗には水分だけでなく、塩分や皮脂も含まれています。

オニキス自体が汗によってすぐに変質することは考えにくいですが、多孔質であるため、汗の成分が内部に染み込み、長期間蓄積することで石の光沢を鈍らせる可能性があります。

それ以上に注意したいのは、アクセサリーの金属パーツや糸への影響です。汗や皮脂は、特にシルバー製品やメッキ加工された金具の変色・腐食を早めます。また、ネックレスの糸やブレスレットのゴムも、汗の成分によって劣化が早まることが知られています。

使用後は、石だけでなく金属部分や糸の部分も柔らかい布で優しく拭き、汗や皮脂を取り除いておくことが大切です。

オニキスはつけっぱなしでお風呂OK？

口コミでは水に強いという意見もありましたが、オニキスのアクセサリーをつけたままお風呂に入ることは推奨されません。

石自体は短時間の水濡れに耐えられても、お風呂には多くのリスクが潜んでいます。

第一に、石鹸やシャンプーのカスが石の表面や、石と金具の隙間に蓄積しやすい点です。これが溜まると、オニキス特有の光沢が失われ、白っぽく曇ってしまいます。

第二に、お湯や化学成分が染料に影響を与え、色落ちや変色を引き起こす可能性がある点です。

第三に、前述の通り、金属の留め具やアクセサリーの糸が、水分や石鹸成分によって急速に劣化する点です。お風呂での使用は、アクセサリー全体の寿命を著しく縮める行為だと考えられます。

オニキスが水で濡れた時のお手入れ

オニキスは日常生活での多少の水濡れは問題ないとされていますが、濡れた後のケアが肝心です。もし手洗いや雨などで濡れてしまった場合は、そのまま放置しないでください。

まず、吸水性の良い、傷がつきにくい柔らかい布（ジュエリークロスやメガネ拭きなど）を用意します。

その布で、オニキスの表面の水分を優しくポンポンと押さえるように拭き取ってください。ゴシゴシと強く擦ると、布の繊維で細かい傷がつく可能性があるので注意が必要です。

特にネックレスやブレスレットの場合は、石と石の間、石と金具の隙間にも水分が残りやすいため、念入りに水分を取り除きます。その後、風通しの良い場所で自然乾燥させ、完全に乾いたことを確認してから保管してください。

オニキスの浄化に水は使える？

パワーストーンとしてのオニキスは、浄化が必要とされることがあります。浄化方法の中には「水」を用いるものもありますが、オニキスに適用する際は注意が必要です。

一部の情報では、オニキスの浄化方法として「水」が「◎（最適）」とされている場合があります。しかし、他の情報では「加工された石（染色の可能性）なので水は避けた方が良い」という見解もあります。

これらの情報を総合すると、浄化で水を用いる場合は、「水道水などの流水で短時間（数秒から数十秒）さっと洗い流す程度」に留めるのが無難と考えられます。

ボウルなどに水を溜めて長時間つけ置きする方法は、多孔質な石の内部まで水分が染み込み、染料が抜けたり不純物が溜まったりするリスクが高まるため、避けるべきです。

染色されている可能性が不明な場合や、劣化が心配な場合は、セージを焚いた煙にくぐらせる方法、月光浴、または水晶クラスターの上に置く方法など、水を使わない浄化方法を選択するのが最も安全です。

オニキスを浄化するように、モノに残されたエネルギーをリセットすることは大切です。特にリサイクルショップなどでは、霊感が鋭い人が不思議な感覚を覚えることがあるようです。

アルコールに注意したい天然石とは？

オニキスは、アルコールの影響を受けやすい天然石の一つとして注意が必要です。

オニキスはアゲート（瑪瑙）の一種であり、多孔質（微細な穴が多い）という性質を持っています。さらに、市場に出回るオニキスの多くは漆黒にするための染料が施されています。

昨今使用機会の多い手指用のアルコール消毒液や、香水、整髪料などに含まれるアルコール成分がオニキスに付着すると、以下の問題が起こる可能性があります。

1. 染料の溶解：アルコールが染料を溶かし、色落ちやムラの原因となります。

   
   

2. 表面の変質：多孔質な性質のためアルコールが染み込みやすく、石の表面状態を劣化させ、光沢を失わせる恐れがあります。

   
   

オニキス以外にも、真珠、珊瑚、オパール、ターコイズ、ラピスラズリなど、有機質や多孔質の石、特定の処理が施された石（エメラルドや翡翠など）はアルコールに弱いとされています。

オニキスのアクセサリーを身につけている際は、アルコール消毒液などが直接かからないよう、一度外すか、十分注意して使用することが求められます。

オニキスの日常的な保管方法とお手入れ

オニキスの美しさを長く保つためには、日常のお手入れと保管方法が大切です。

日常のお手入れ

使用後は、必ず柔らかい乾いた布で表面を優しく拭いてください。主な目的は、汗、皮脂、化粧品、ホコリなどを取り除くことです。前述の通り、これらが蓄積すると石の光沢を曇らせる原因となります。水濡れや汗が気になる場合は、固く絞った濡れタオルで拭いた後、必ず乾拭きして水分を残さないようにします。

保管方法

オニキスの保管で最も注意すべき点は「傷」と「化学物質」です。

1. 他のジュエリーと分けて保管する

   
   

   前述の通り、オニキスの硬度は6.5～7ですが、水晶やダイヤモンドなど、より硬い石と一緒にすると傷がつく原因になります。また、逆にオニキスが他の柔らかい宝石（真珠やオパールなど）を傷つける可能性もあります。内側に布が張られたジュエリーケースで、仕切りのある場所に個別に保管するのが理想です。

   
   

2. 化学製品を避ける

   
   

   香水、ローション、ヘアスプレー、アルコール消毒液などがかからない場所に保管してください。身につける際は、メイクやヘアセットが全て終わった後、最後につけるようにすると付着を防ぎやすいです。

   
   

3. 直射日光を避ける

   
   

   染色されたオニキスの場合、長期間強い紫外線に当たると退色する可能性があるため、直射日光の当たらない暗所で保管するのが望ましいです。

   
   

ヴァンクリーフのオニキスの注意点

ヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）のアルハンブラ コレクションなどで使用されているオニキスは、非常に高品質なものが厳選されています。高額なジュエリーであるため、取り扱いには特に注意が必要です。

公式サイトの情報に基づくと、以下の点が挙げられます。

1. 水濡れについて

   
   

   石自体は比較的丈夫とされていますが、着けたままのシャワーや入浴は避けるべきです。石鹸カスや水垢が、石の輝きやセッティング（石留め）に影響を与える可能性があります。

   
   

2. 化学製品の回避

   
   

   ヴァンクリーフ＆アーペルの公式サイトでは、オニキスの美しさを保つため、香水、ローション、手指除菌ジェルなどの化学製品が石に触れないようにすることを推奨しています。これらはオニキスの深い黒色を損なう原因となり得ます。

   
   

3. お手入れ方法

   
   

   ブランドが推奨するお手入れは、中性洗剤を溶かした水に浸した柔らかい毛のブラシ（非常に柔らかい歯ブラシなど）を使って優しく汚れを落とし、その後、清水でよくすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取る方法です。ただし、これは石とゴールドの部分のお手入れであり、頻繁に行うものではありません。日常的には、柔らかい布で拭くケアが基本です。

   
   

4. 衝撃と保管

   
   

   衝撃により石がダメージを受けることがあるため、運動中は外すことが推奨されています。保管時は、他のジュエリーと触れ合わないよう、内側に布が張られた専用ケースで保管することが理想的です。

   
   

5. 指紋について

   
   

   オニキスは研磨されて鏡のように輝いているため、指紋が目立ちやすいという特徴があります。これも柔らかい布で拭き取ることで綺麗に保てます。

   
   

オニキスと相性の良い水に強い石

オニキスは比較的、水への耐性があることが分かりましたが、他にも水に強く、オニキスと組み合わせるのにも適した石があります。

ここでは、水に強く、お手入れがしやすいとされる石の中から、オニキスとデザイン的・意味的にも相性が良いとされる3つの石を紹介します。

石との出会いや相性のように、私たちには人と人との間に働く不思議な「ご縁」もあります。ふと「急にあの人に会いたい」と感じる時、そこにはスピリチュアルなサインが隠されているかもしれません。

水に強い石①：ルビー

「宝石の女王」とも呼ばれるルビーは、硬度が9と非常に高く、水はもちろん、熱や化学薬品にも強い石です。

その鮮やかな赤色は、オニキスの漆黒と非常に美しいコントラストを生み出します。デザイン的にもお互いを引き立て合う組み合わせです。

硬度が高く耐久性があるため、日常的に身につけやすく、お手入れがしやすい点も大きな魅力です。

水に強い石②：アクアマリン

「天使の石」とも呼ばれ、その名の通り「海の水」を思わせるアクアマリンも、水に強い石の一つです。

海のエネルギーを秘めるとされ、水との親和性が高いイメージがあります。硬度も7.5から8と高く、比較的扱いやすい石です。

オニキスの黒とアクアマリンの澄んだ水色は、クールで知的な印象を与える組み合わせとなります。

水に強い石③：水晶

パワーストーンの代表格である水晶（クリスタル）も、水に非常に強い石です。

神様が水を永遠に溶けない氷にした、という言い伝えが残るほど、水との関わりが深い石とされています。硬度も7あり、化学的にも安定しています。

透明な水晶は、オニキスの黒の強さを和らげ、全体のバランスを取ってくれる組み合わせとして人気があります。