守護霊が増えるのは本当？人数や役割、様々な説を徹底解説

「自分の守護霊は増えることがあるのだろうか」「守護霊の人数が多い方が良いのだろうか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。スピリチュアルな事柄に関心を持つ中で、自分を見守ってくれる存在について知りたいと思うのは自然なことです。

守護霊については、その人数や役割、あるいは私たち自身の行いとの関係に至るまで、実に様々な情報が見受けられます。ある説では守護霊は一人とされ、また別の説では複数いるとも言われています。

この記事では、「守護霊が増える」というテーマに関心を持つあなたが抱く疑問に多角的な視点からお答えします。守護霊に関する多様な考え方を整理し、どのような説が存在するのかを、あくまで客観的な情報として網羅的にご紹介していきます。

この記事を通じて、あなた自身の探求の一助となる情報が見つかるかもしれません。

守護霊の人数は一人か、それとも複数か

守護霊の人数については、一つの決まった答えがあるわけではなく、様々な説が存在するのが現状です。

まず、「主となる守護霊（主護霊）は一人であり、生涯変わることはない」という考え方があります。この説では、主護霊は私たちがこの世に生まれる前から深い関わりを持ち、人生全体の計画を共に見守る、監督のような中心的な存在とされています。

一方で、「守護霊は複数人いる」という説も広く語られています。この場合、一人の人間に対して、役割の異なる複数の霊的な存在がチーム（霊団）となってサポートしていると考えられます。占い師やスピリチュアルカウンセラーによって、「あなたには3人の守護霊がついています」「多い人では何十人もいます」というように、見解が異なるケースがよく見られます。

このように、人数に関する見解が分かれる背景には、後述する「守護霊」と「指導霊」の定義の違いや、霊的な存在をどのように捉えるかの違いがあるようです。どちらが正しいと断定するのではなく、多様な解釈があるという点を理解しておくことが大切になります。

人数だけでなく、守護霊が一体どこにいるのかについても様々な説があります。より多角的に理解を深めたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

守護霊と指導霊との間に違いはあるのか

守護霊について語られる際、「指導霊」という存在がしばしば登場します。この二つの存在は混同されがちですが、役割が異なると説明されることが多いです。

守護霊、特に中心的な役割を担う「主護霊」は、その人の魂の成長全般を見守り、人生という大きな枠組みを導く存在と言われています。いわば、人生の総合プロデューサーのような役割です。

これに対して指導霊は、特定の分野における才能や技能をサポートする専門家のような存在とされます。例えば、音楽の才能がある人には生前音楽家だった霊が、絵画の才能がある人には画家だった霊が指導霊としてつき、その能力を伸ばす手助けをすると考えられています。指導霊は、その人の学びや挑戦する分野に応じて、入れ替わったり、複数人が同時に関わったりすることがあると言われます。

霊的な事柄を見ることができると主張する人の中には、人間界により近い領域にいる指導霊の姿を見て、「守護霊が複数いる」「守護霊が入れ替わった」と解釈するケースがあるようです。このため、守護霊と指導霊の違いを理解することは、守護霊に関する情報を整理する上で一つの鍵となります。

守護霊が入れ替わるという考え方とは

守護霊が入れ替わるかどうかについても、複数の考え方が存在します。

前述の通り、「主護霊は生涯変わらない」という説があります。この立場では、どんな時も変わらずに寄り添い続ける中心的な存在が一人いるとされます。

その一方で、「守護霊は入れ替わる」という説も有力です。ただし、この場合の「守護霊」は、専門的なサポートを行う指導霊や、その他の補助的な役割を持つ霊を指していることが多いと考えられます。

例えば、ある人が新しい趣味や仕事を始め、特定のスキルを学ぶ必要が出てきたとします。その際、その分野を得意とする新たな指導霊がサポートに加わり、それまでの指導霊は役目を終えて離れる、といった交代劇が起こると説明されます。これは、人生のステージや直面する課題の変化に合わせて、最適なサポートチームが編成されるというイメージです.

つまり、「守護霊が入れ替わる」という現象は、中心的な守護霊が交代するというよりは、サポートチームのメンバーが、その時々の本人の学びに合わせて入れ替わる、と解釈する説が一般的です。

守護霊にはどのような種類が存在するのか

守護霊は単一の存在ではなく、様々な役割を持つ霊的な存在の集合体（霊団）として捉えられることがあります。ここでは、その代表的な種類に関する説をご紹介します。

守護霊団を構成する霊の種類

これらの霊的な存在がチームとして連携し、一人の人間を多角的にサポートしている、という考え方です。ただし、これはあくまで霊的な世界を分かりやすく分類した一つのモデルであり、全てのケースに当てはまるわけではないとされています。

守護霊団には、このように様々な存在がいるとされています。特に縁の深い先祖が守護霊となるケースも多いと言われますが、守護霊と身内の関係については、こちらの記事でさらに掘り下げてご紹介しています。

それぞれの守護霊が持つ役割について

前述の種類分けに基づき、それぞれの霊がどのような役割を担うとされているのか、もう少し具体的に見ていきましょう。

まず「主護霊」は、その人の人生航路全体の船長のような役割（参考：神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成）です。日々の細かな出来事よりも、魂が経験すべき課題や成長の方向性といった、より大きな視点から見守っているとされます。どのような困難に直面しても、最終的に魂が成長できるように導くのが主な役目と考えられています。

次に「指導霊」は、具体的なスキルを教える家庭教師やコーチに例えられます。本人が努力すればするほど、指導霊からのインスピレーションやサポートを受けやすくなると言われます。特定の才能が開花する背景には、この指導霊の働きがあるという説です。

そして「支配霊」は、人生という舞台のステージマネージャーのような存在です。キャリアの転機となる人物との出会いや、後の人生に大きな影響を与える出来事などを、適切なタイミングで起こるように調整する役割を担うとされています。

最後に「補助霊」は、最も身近なサポーターです。直接的な指導というよりは、「頑張って」と励ましてくれたり、何となく危険を知らせてくれたりと、情緒的なサポートをすることが多いと言われています。その温かい応援が、本人の心の支えになると考えられます。

このように守護霊には様々な役割がありますが、つく存在によってもその特徴は大きく異なります。例えば、力強い導きで知られる龍神系の守護霊については、こちらの記事で詳しく解説しています。

あなたの過去をどこまで把握しているのか

新しくサポートに加わった守護霊的な存在が、自分の過去をどれほど理解しているのか、という点は多くの方が抱く疑問の一つです。

この点について、スピリチュアルな見解では「霊的な存在は、その人の過去世を含めた全ての情報を網羅している」と説明されることが多くあります。

なぜなら、守護霊（特に主護霊）は、私たちがこの世に生まれる前の霊界にいる段階で、今回の人生で何を学ぶか、どのような課題を乗り越えるかを一緒に計画したパートナーである、という説があるからです。このため、現世での経験はもちろん、魂が積み重ねてきた全ての歴史や心の成長の経緯を深く理解していると考えられています。

したがって、新しく加わったとされる指導霊なども、その人の魂の特性や過去の経験を完全に理解した上で、最も効果的なサポートを行うために現れるとされます。私たちの表面的な情報だけでなく、魂の奥深くにある本質や課題を共有している存在、というのが多くの説に見られる共通した見解です。時空を超えて、必要な情報は全て伝わっていると考えてよいのかもしれません。

守護霊が魂の全てを理解しているという説は、現世での原因不明の感情や恐怖が、実は過去世の経験に由来するという考え方にも繋がります。前世の死因と現世の関係については、こちらの記事で詳しく触れています。

---

日々の行いが守護霊に与える影響

守護霊が増える、あるいはサポートが手厚くなると言われる背景には、本人の「行い」が大きく関係しているという説が広く語られています。

これは、自分のためだけでなく、他者への思いやりや社会への貢献といった、いわゆる「良い行い」を積み重ねることで、その人の魂が輝きを増し、より多くの霊的な存在からの応援を得やすくなるという考え方です。逆に、利己的で人を傷つけるような行いを続けると、守護霊は助けたくても助けることができず、次第に離れていってしまう、と説明されることもあります。

ただし、これは「守護霊を増やすために良いことをする」という見返りを求める行為とは少し異なります。心からの善意や、向上心を持って努力する姿勢そのものが、霊的な存在たちの共感を呼び、結果としてサポート体制が強化される、というプロセスが想定されています。

人生を創造していくための原材料は、あくまで自分自身の思いや言葉、そして行動です。これらの「行い」という原材料が豊かになるほど、それを活かしてサポートしてくれる守護霊（特に指導霊など）の活躍の場が広がり、結果的に「守護霊が増えた」ように感じられる現象が起こると考えられます。

人生の転機に訪れるお試しとは

守護霊のサポート体制が変わる時や、魂が新たなステージへ移行する際には、「お試し」と呼ばれるような出来事が起こることがある、という説があります。

これは、一見すると困難や試練に感じられる出来事ですが、霊的な視点からは、本人が次のステップへ進むために必要な課題や学びであると捉えられています。例えば、新しい守護霊（指導霊）がサポートについた際、その導きを活かせるかどうかを試すかのような挑戦的な状況に直面することがあるかもしれません。

しかし、これは守護霊が意図的に困難を与えているというよりは、本人の魂が成長するために自ら選んできた課題が、そのタイミングで表面化すると解釈するのが一般的です。守護霊たちは、その人が課題を乗り越えられると信じ、そのプロセスを見守り、必要なサインやヒントを送ってサポートします。

したがって、「お試し」は罰や意地悪ではなく、自身の成長を促すための重要な機会と考えることができます。その出来事を乗り越えた時、人は精神的に大きく成長し、守護霊との連携もより一層深まると言われています。

こうしたお試しは魂の成長に不可欠ですが、時にはより強力な形で人生の方向転換を促されることがあります。守護霊による強制終了と呼ばれるサインについては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

守護霊から送られてくるサインの例

守護霊は、私たちが人生の目的を果たせるように、常にサインを送って導こうとしていると言われています。守護霊が増えたり、サポートが強まったりしている時には、特にこれらのサインを感じやすくなるかもしれません。

サインの現れ方は人それぞれですが、一般的に以下のようなものが挙げられます。

• 直感やインスピレーション ふとアイデアが閃いたり、「何となくこちらの方が良い気がする」と感じたりすることが増えます。これは、思考を超えたレベルで守護霊がメッセージを送っている状態と考えられます。

  
  

• 夢を通じたメッセージ 印象的な夢や、特定の人物、象徴的なアイテムが繰り返し夢に現れることがあります。夢は、守護霊が潜在意識にアクセスしやすいツールの一つとされています。

  
  

• シンクロニシティ（意味のある偶然の一致） 探していた情報に偶然出会ったり、考えていた人物から連絡が来たりといった偶然が重なります。これらは、守護霊が物事を良い方向へ調整しているサインと解釈できます。

  
  

• 腑に落ちる感覚 これまで分からなかったことが、突然「なるほど！」と深く理解できる瞬間が訪れることがあります。これは、新しい指導霊がついた時などの「挨拶」のようなもので、新たな知恵がもたらされたサインとも言われます。

  
  

これらのサインは、日常生活の中にさりげなく現れるため、日頃から自分の感覚に意識を向け、感謝の気持ちを持つことが、サインを受け取るための鍵となります。

これらのサイン以外にも、身体的な感覚として守護霊の存在を感じるという説もあります。特に「肩が重い」といった感覚が守護霊とどう関係するのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

守護霊の力と神社参拝の関係性

神社への参拝が、守護霊との関係において良い影響を与えるという説があります。

これは、神社という場所が清浄なエネルギーに満ちたパワースポットであり、そこに訪れること自体が、参拝者本人だけでなく、その人を守る守護霊たちにとってもエネルギーの補給になる、という考え方に基づいています。日々のサポートでエネルギーを使っている守護霊たちが、神社の神聖な気によってリフレッシュし、力を取り戻すことができるとされます。

また、神社で神様に向かって手を合わせ、日々の感謝を伝える行為は、自身の心を清め、謙虚な気持ちを育むことにつながります。このような精神状態は、守護霊からのメッセージやサインを受け取りやすい状態を作るとも言われています。

守護霊に対して直接「いつもありがとうございます」と心の中で感謝を伝えることも素晴らしいことですが、それに加えて、守護霊たちのために神社に参拝し、彼らのエネルギーチャージを手伝ってあげる、という意識を持つのも良いかもしれません。そうすることで、守護霊との絆がより深まり、良好なパートナーシップを築く一助となると考えられています。